ポケットアルカリ蓄電池の製造工程

丈夫、長持ち、経済的

丈夫で長持ち、経済的の特長を持つポケットアルカリ蓄電池は、19世紀末にスウェーデンで発明されました。
そのポケットアルカリ蓄電池を本多電機は1953年に日本で最初に製造を始めました。
本多電機ではたゆまぬ研究・開発を進め性能的極限とも云うべき極超急放電形の開発を世界で最初に成功致しました。
独自の製造技術で開発された、ポケットアルカリ蓄電池の製造工程を紹介いたします。

1)極板製作

◆極板(左写真)を製作するまでの工程です。

■粉状の活物質(写真1)を固めブリケットを製作します。
薄い鋼板(テープ)に多数の小孔をあけます。
(写真2,3)
テープの縁を折り曲げてポケットを作り(写真4)、 中にブリケット(活物質)を充填したチューブを作ります。
蓄電池の容量に合わせてチューブを繋ぎ合わせマットを 作ります。(写真5)
マットを極枠に入れ極板が完成します。

 


写真1 活物質
・電極の元となる粉体

写真2 テープ
・薄い鋼板に小孔を開けたもの

写真3 チューブ
・写真2を組合せブリケット
(活物質)を充填

 


写真4 マット
・チューブをつなぎ合わせたもの

 

2)極板群(ブロック)組立

◆極板を組み合わせてブロック(左写真)を制作します。

■蓄電池の容量に合わせて使用する極板の枚数を決定します。
極板群の「プラス」と「マイナス」を組み合わせます。
プラスとマイナスの極板の間隔を一定に保ち、両極板の短絡を防ぐ為に 絶縁パーツを装着します。
極板群に蓋を取り付け極板群組立が完了します。

 


写真1 極板群(プラス)

写真2 極板群(マイナス)

写真3 ブロック

・プラス・マイナス極板群を組合せ側部絶縁パーツを装着

 


写真4 ブロック

・中心部にピン状の絶縁パーツを
装着

 

3)化成~出荷

◆いよいよ蓄電池が完成します。

■化成(充放電)工程(写真1)を経て、蓋付ブロックを電槽に収納し接着します。
アルカリ電解液を注液(写真2)し、全部の蓄電池容量を個々に確認します。(写真3)
容量確認後充電をして液面の高さを調整します。(写真4)
出荷に備え、締め付け調整を実施します。
(写真5)
梱包(写真6)して出荷です。

 


写真1 化成

写真2 注液

写真3 容量確認

 


写真4 液面調整

写真5 締め付け調整

写真6 梱包
  
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